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2026.07.03

胆嚢粘液嚢腫

どんな病気?

胆嚢は、肝臓で生成された胆汁が一時的に貯蔵される臓器です。 胆嚢粘液嚢腫とは、何らかの原因で胆嚢の中にゼリー状の粘液物質が貯留した状態をいい、胆汁の分泌を障害するため様々な消化器症状を起こします。状態が進むと、黄疸や胆嚢破裂をおこして腹膜炎などを引き起こします。 高脂血症があると起こりやすいため、遺伝的に高脂血症の多いミニチュア・シュナウザーなどの犬種は注意が必要です。胆嚢に貯蔵された胆汁は総胆管という管を通って十二指腸に分泌されますが、胆汁が変性した胆泥や胆石がつまることも原因になります。

症状

胆汁の分泌障害がおこると、嘔吐や下痢、食欲不振などの消化器症状がみられ、閉塞が顕著になると黄疸がみられるようになります。完全に閉塞すると、胆嚢が破裂してしまうことがあり、腹膜炎をおこし致命的な状況になります。

診断方法

超音波検査で胆嚢の状態と確認することで診断可能です。初期の場合は症状を現さないことも多いため、定期的な健康診断をすることが大切です。

治療方法

閉塞が顕著ではなく症状を伴わない場合には、内服薬や食事療法といった内科治療で管理できることがありますが、内科治療の反応が悪い場合や症状を伴う場合には外科的に胆嚢を摘出する手術が適応になります。 この手術を行うタイミングには議論がありますが、完全閉塞をおこして状態が悪くなってしまったり、胆嚢破裂をおこしてしまってからの手術はリスクも高く、術後の回復も悪いことが多いため、手術のタイミングをうまく見極めることがとても重要です。 当院では、傷が小さく痛みの少ない腹腔鏡を用いた胆嚢摘出手術を行うことができます。