輸血ご協力のお願い
For Hospital Personnel
人の医療と同様に、輸血治療で多くの命が助かります。献血ドナーにご理解とご協力をお願いいたします。
供血に協力いただいた動物たちには、ワクチン接種と健康診断を1回ずつサービスしています。
犬・猫
体重8kg以上
※ネコちゃんは体重制限なし1〜7歳
フィラリア予防
ワクチン済(毎年)
興味のある方はSNSもチェックしてみてください
当院のインスタグラムでは、献血にご協力いただいた動物たちを紹介しています。
検査・手術に関する
お問い合わせはこちら
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FAXでのお申込みはこちら06-6846-9494
犬猫の献血制度に関して
当院では、日々、病気と闘うワンちゃん・ネコちゃんの治療や手術、入院看護を行っております。時には、出血や病気の影響で重度の貧血になり、輸血を必要とする場合があります。しかし、動物医療では人医療にあるような整った献血制度や血液を保管し、分配する機関もありません。
そのため、動物医療において輸血を行う場合、必要なタイミングで健康な若い犬猫のドナーから血液を提供してもらう必要があります。
ルカ動物医療センターではより多くの命を救うために献血ドナーとなっていただけるワンちゃん・ネコちゃんを募集しております。
①ドナー登録

登録の条件や、献血に関するご説明をいたします。
この際、血液型の判定と登録も行います。
まずはお気軽にご相談ください。
この際、血液型の判定と登録も行います。
まずはお気軽にご相談ください。
②献血依頼

緊急の輸血が必要な際、献血のご協力を依頼させていただく場合があります。
突然のご連絡になってしまう場合がありますので、ご了承ください。その後、病院にご来院いただき、受付を行います。献血はお預かりで行わせていただき、お預かりからお返しまで約2時間ほどになります。
突然のご連絡になってしまう場合がありますので、ご了承ください。その後、病院にご来院いただき、受付を行います。献血はお預かりで行わせていただき、お預かりからお返しまで約2時間ほどになります。
③健康診断

問診で体調の確認を行い、献血可能な状態かを確認するために健康診断を行います。検査内容は身体検査と血液検査になります。
④献血採血

採血は頸静脈から行います。毛刈りと消毒を行った後、獣医師が採血いたします。採血量は最大で体重1kgあたり20mlほどとなりますが、ドナーの血液量に合わせて負担にならない量を採血いたします。
⑤点滴

採血後に止血を確認した後、採血量と同量以上の点滴を行います。念のため、帰宅後は安静にお過ごしください。翌日からは通常通りの生活が可能になります。
ドナーの条件
ドナー登録していただけるのは、下記条件を満たし、健康状態に問題がないワンちゃん・ネコちゃんに限らせていただきます。
また、基本的には当院での診察歴があり、採血時に暴れない温厚な性格の子が望まれます。
犬 | 猫 | |
年齢・性別 | 1歳から7歳 交配予定のない男の子・妊娠経験のない女の子 |
|
体重 | 10kg以上 | 3.5kg以上 |
予防・検査 | 混合ワクチン、狂犬病ワクチン、ノミ・ダニ・フィラリア予防 | 猫白血病・エイズ検査、混合ワクチン、ノミ・ダニ予防 |
飼育環境 | 屋内・屋外どちらでも可 | 完全屋内飼育のみ |
鎮静処置に関して

採血は頸静脈から行うため、慎重に行う必要があります。その際、不意に動いたり暴れてしまうと周囲に存在する大事な神経や動脈を傷つけてしまう恐れがあります。そのため、より安全に採血を行う目的で鎮静処置を行う場合がございます。鎮静処置を施す場合は様子を十分に観察しながら、最大限の配慮をして採血いたします。
しかし、獣医療行為において予想外の事象が発生する可能性を排除することはできないため、その旨はご了承ください。万が一、異常が発生した場合には直ちに採血を中止し、適切な処置を施します。
ワンちゃん・ネコちゃんの血液型について
輸血の際には、血液を提供する側(ドナー)と血液を受け取る側(レシピエント)の血液の相性を調べる必要があります。その際に重要となるのが血液型です。人ではA型、B型、AB型、O型の4種類の血液型があることが知られていますが、ワンちゃん・ネコちゃんはそれぞれ人とは少し違った血液型になっています。

犬にはDEA1.1+とDEA1.1-の2種類の血液型があり、DEA1.1-の犬にはDEA1.1-の犬の血液のみ輸血できます。多くの犬はDEA1.1+であり、全体の60%~80%ほどとされています。反対にDEA1.1-の犬は珍しく、全体の20~40%ほどと言われています。

猫にはA型、B型、AB型の3種類の血液型があり、原則として同じ血液型の血液を輸血します。猫はA型が最も多く全体の70~90%ほどで、次いでB型が10~30%ほど、そしてAB型が最も珍しく1~5%ほどしか存在しないとされています。