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2026.01.08

肥満細胞腫

どんな病気?

肥満細胞腫とは、体の中の様々なところに存在する肥満細胞が腫瘍化して、皮膚や皮下に腫瘤を形成する病気です。肥満細胞は体の肥満とは全く関係なく、免疫細胞の1つです。アレルギーや炎症などに関与している細胞で、肥満細胞のなかには、炎症を引き起こすヒスタミンという物質が蓄えられています。 肥満細胞腫は基本的に悪性に分類されますが、その悪性度にはかなりのバリエーションがあります。早期に手術をすれば完治するものから、全身に転移をおこしてしまうものまであり、この悪性度を3つのグレードに分類しています。

症状

皮膚や皮下のしこりとして触知されます。肥満細胞の中に含まれるヒスタミンの影響で、しこりを触ることで急に腫れてしまったり、ヒスタミンが大量に放出されると胃潰瘍を起こしたりショックをおこすこともあります。 グレードが低い場合には転移をおこすことはありませんが、悪性度が高くなると近くのリンパ節や脾臓、肝臓に転移を起こしやすくなります。

診断方法

診断には、細い注射針を使って細胞を採取する細胞診という検査を行います。肥満細胞腫の細胞は特徴的なので、この細胞診のみでの診断が可能なことが多いですが、正確なグレード分類には摘出した組織による病理組織学的診断が必要になります。 転移を起こしていないかの検査としては、近くのリンパ節の細胞診や、脾臓や肝臓の超音波検査が有効です。

治療方法

転移をおこしていない肥満細胞腫は適切な外科手術で完治することが可能です。肥満細胞腫はしこりがある周囲に腫瘍細胞が広がっていることが多いため、しこりの輪郭に沿って切除するだけでは術後に再発してしまいます。そのため、完治させるためには、しこりの周囲に2~3cmの正常な組織でくるんだ状態で摘出を行う必要があります。 しこりができた場所によっては、正常な組織を十分にとって切除することが難しい場合もあります。また、手術を行う時点で転移を起こしてしまっている場合には、手術だけでの治療では不十分です。そういった場合には、放射線治療や内科治療を併用する方法もあります。 肥満細胞腫の悪性度にはかなりのバリエーションがあるので、その状態に応じて適切な治療法を検討することが重要になります。