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2026.01.08

潜在精巣

どんな病気?

精巣は生まれた時はお腹の中にありますが、通常生後1か月くらいで陰嚢内に移動します。しかし、生後6か月経過しても陰嚢内に移動しない場合を潜在精巣といいます。潜在精巣には陰嚢近くの皮膚の内側にある(皮下陰睾)状態と、お腹の中にある(腹腔内陰睾)状態の2通りあります。潜在精巣をそのままにしておくと正常な精巣と比較して、セルトリ細胞腫や精上皮腫といった精巣腫瘍になってしまう可能性が何倍も高くなってしまうため早めの診断・治療が必要となります。

症状

潜在精巣の発生原因としては、遺伝性や精巣自身のホルモン不足と考えられています。また、潜在精巣であることで、正常な精巣と比較し精巣が体温による高温環境に晒されてしまうため上述の精巣の腫瘍の発生率が増加してしまいます。

診断方法

潜在精巣は陰嚢の外観や触診で精巣を確認します。そこで陰嚢内に精巣が存在しない、または1つしかない場合、触診で皮下陰睾を確認するか腹部超音波検査を利用してお腹の中にある腹腔内陰睾を確認します。その上でどちらにあるかはっきりしない場合はCT検査を実施することで診断します。また精巣が腫瘍化している場合、腫瘍からエストロゲンと呼ばれるホルモンが分泌されることがあります。その際には雌性化と呼ばれる症状を示し乳房の発達やその他にも左右対称性脱毛、貧血等の症状から精巣腫瘍を疑っていきます。

治療方法

上述の通り潜在精巣では正常な精巣と比較し腫瘍の発生確率が増加してしまいます。そのため、生後6ヵ月を過ぎても精巣下降が完了していない場合は外科的摘出が推奨されます。 当院では腹腔内陰睾に対し、腹腔鏡での摘出を行っております。犬種にもよりますが、通常陰茎の脇を大きく切開しなければ摘出できないお腹の中の精巣を、3~5mmの小さな傷と精巣を取り出すための傷で手術が可能です。