2026.01.08
会陰ヘルニア
どんな病気?
会陰ヘルニアは、会陰部(肛門の周り)にある筋肉が薄くなり、筋肉が分離してしまいその隙間から直腸や膀胱といった臓器やお腹の中の脂肪が飛び出してしまう病気です。筋肉が薄くなる原因として、男性ホルモンが関係していることが分かっており、未去勢の雄犬で多く見られます。
症状
多くの会陰ヘルニアの症例は筋肉の隙間から臓器や脂肪が飛び出てしまうため、肛門の周囲が膨らみます。片側の場合もあれば両側のこともあります。
飛び出ている臓器によって症状が異なり、多くの場合、直腸が飛び出るため、便が異常に大きくなって排便時に痛みやしぶりがみられたり、便秘になったりします。膀胱が飛び出た場合には、尿が出ずに緊急対応が必要になる場合もあります。
診断方法
すべての症例で会陰部が膨らむ訳ではないので、直腸検査(直腸の触診をすること)で診断します。会陰ヘルニアの症例は、会陰部の筋肉が薄くなって隙間があいているのが触知されます。また、大きなヘルニアを形成しているときには、膀胱や前立腺の位置関係などをレントゲン検査やCT検査で確認することもあります。
治療方法
会陰ヘルニアの治療は内科的なものとしては、出にくくなった便を軟らかくする便軟化剤の投与や定期的にヘルニア内に貯まった便を指で取り出すなどの方法がありますが、原因となっている筋肉の隙間が自然と塞がることはないため、根本的な治療には外科手術が必要になります。
外科的手術では、飛び出した臓器を元の状態に戻し、筋肉の隙間をふさぐ手術になります。病気の発生には男性ホルモンが関係しているため、未去勢の場合は再発防止のために、同時に去勢手術を行います。
予防法
この病気の発生には男性ホルモンが関係しているため、早期に去勢手術をしておくことが予防につながります。