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お知らせ

2022.04.20

慢性腎臓病・蛋白尿

腎臓とは、血液をろ過し不要となった老廃物を尿として排出する役割を持つ、生きていく上で非常に大切な臓器です。年とともに悪くなりがちですが、しかし、肝臓や皮膚と違って悪くなってもなかなか治る事がありません。悪くなりすぎる前に、早めに発見し、悪化を予防していくことが大切です。

「慢性腎臓病」とは、いわゆる腎不全の総称で、「最近よく水を飲む、尿がうすくなった、毛艶が落ちた、吐き気がある」などがよくあるサインです。症状が出始めた時点で、すでに腎臓の機能の半分以上が失われている!とも言われており、診断時にはすでにかなり進行してしまっていることがあります。無症状であっても健康診断で血液検査や尿検査で腎臓の異常が発見されるケースも多く見受けられますので、日頃からの意識が早期発見に大切です。
 また、「蛋白尿」が持続する腎臓病は、まとめて「蛋白漏出性腎症」と呼ばれます。とてもやっかいな病気で食事管理や、内科治療が不可欠です。蛋白尿の細かな原因については腹腔鏡を用いて腎臓の組織検査を実施することで診断をつけることもできます。基本的には、血管拡張剤(腎臓の血のめぐりをよくします)、食事療法、血圧制御などが治療方針となります。

尿素窒素、クレアチニン、カリウム、カルシウム、これらの異常が血液検査でみつかった場合は、様子をみすぎず、エコー検査、尿検査などを行いましょう。尿検査だけでも簡単に蛋白尿を調べることができます。
 愛犬・愛猫たちにより長く、症状無く、快適に暮らしてもらう為、腎臓を少しでも守れるような適切な食事療法や内服薬を獣医師と相談して決めてあげてください。